15: 世界@名無史さん 2002/11/08 17:23:00
包囲下でのレニングラードの話。 

ある人は牛の角製のボタンを溶かしてスープを作った。 
ある人は皮製品を煮込んでしゃぶり、おが屑と壁紙用の 
糊でホットケーキを作ったりした。 
ある提督は豚皮のてさげ鞄を友人の妻におくったが 
「数日後、私はなんとか食べられるボーク・ジェリー 
が入っている箱を受け取った。」という。 
この婦人は鞄の金具も一緒に送ってきた。金具は 
ポーク・ジェリーに入ってない事を保証する為に。 
それに彼女がユーモア感覚を失っていない事も。 

空腹のあまり極端な行動に走る者もいた。 
ある少女は食料に替える為氏んだ父親の金歯を抜いた。 
また、二人の子供は大人にこう言つた。 
「パパとママが氏んだので、わたしたちとおばあさんとで 
氏体を天井裏に隠して、今は三人で五人分の配給切符を 
もらっている。」 

しかしわずかな配給品を分けあう人々の話もあった。 
ある男は、自分のその日の食料の分け前を妻に差し出した。 
自分は軍需工場で働いている報酬としてすでに、余分の 
配給をもらったからといって。彼は日記に 
「生まれてはじめてエリザベータに嘘をついた」 
と告白している。

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58: 世界@名無史さん 2002/11/28 02:22:00
>>15 
「生まれてはじめてエリザベータに嘘をついた」 

・・・悲しくて、かっこよすぎる
 
引用元: 世界史で感動した話、泣けた話を集めるスレ