初彼は、年上社会人で自分の夢を叶えた人で、かっこ良くて誠実で優しかった。
全てにおいて大好きで、一生一緒にいたい！彼の為に尽くしたい！と思っていた　が　。
彼のマンションは昔のアメリカっぽいおしゃれな作りで、お風呂は湯船で体を洗うタイプ。
大きな湯船の真上に固定式の大きなシャワーが付いてる。降り注ぐタイプの。
私はいつも普通にそこで体を洗って、お湯を張る事は無く、シャワーだけで出ていた。
それを知った彼がちゃんと沈んだ方が良いよ、と言うので、どうやってお湯を溜めるの？と聞くと
じゃあ教えてあげるから一緒に入ろうって事になった
洗い場は湯船しか無い。そういう作り。だからお湯を張るには、洗い終わった後に湯が溜まるまで
裸で待ってなきゃならないのでは？寒くない？と思って不思議だったんだが。彼はなんと

洗いながらお湯を溜めていたよ。湯船に栓をしてシャワー出して湯船の中で体や髪を洗っていた。
当然、全て洗い終わる頃には湯船は満杯。汚水でな！！！！！！！！

彼はその中にどっぷり沈み、笑顔で私に腕をのばして「はい、そうぞ（にこっ」。
私は小刻みに震えながら「お湯、そのままで良いの…？張り…替え…ないの…？」と言った
すると彼は「え？こういうお風呂はこうやって入るんだよ。（にこっ」
私の腕をつかんだけど、ヌルってした。垢みたいな泡の固まったのがついてた。
恐る恐るお湯を見ると、髪の毛とかいん毛とかなにかもう一杯浮かんでるぅぅぅぅx
ほやぁぁぁぁぁヒイヤァァァァァァァxポウェエエエエウェエ無理無理無理

断固入浴拒否。喧嘩。その場では別れなかったけど、結局私が振られる感じで終わった。
大好きだったから寂しくて泣いたし、今でもあんなに好きになった人はいないけど、
あのお風呂を思い出しては「別れてよかったんだ。良かったんだ」って失恋を乗り越えたよ。