188: 愛と死の名無しさん 2011/09/17 10:16:27
不幸か分からないから判断してくれ。 

その結婚式は和婚でのジミ婚と謳ったものだった。 
新郎新婦の年齢も30も過ぎていたんで、選んだんだろう。 

新婦は年齢より若く見えるがやはり落ち着いていた。 
似合いの夫婦になるだろう。 
新郎は袴姿でいつもリーマンスーツとは違い 
凛々しい姿で感銘を受けたよ。 
客先で頭を下げて涙を飲んだ日が思い出させられる、 
そんな日もあったが今立派に家族を持つ男になろうとしている。 
涙が出た。 
新郎新婦の父親達も袴姿、母親達も着物をまといこれぞ日本人。 
これはきっと素晴らしい晴れ舞台になるだろう。 
係員もまた経験豊富なアテンダントだ。 
てきぱきと式場の準備を進めていたが、どうも新郎が見つからないようで声を掛ける。 
「お父様でしょうか。祝詞のご説明をしたいのですが 
新郎さんはどちらにいらっしゃいますか?」 

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いや、お父様じゃない。確かに老けてる。 
阿藤快に瓜二つだとも言われる。 

僕は微笑を浮かべこう言った。 
「レムオル」 

係員「ザラキ。」 
新郎母「ベホイミ」 
俺「マホカンタ」 
列席者「パルプンテ」 
嫁「リレミト」 

結婚式って男も夢見ていいですよね。メガンテ。




引用元: 
※※※※ 私は見た!! 不幸な結婚式 105 ※※※※