672: 癒されたい名無しさん 2008/07/14 23:46:46 ID:kuCIzqOX
親父は俺が小さい頃、観光バスの運転士だった。 

俺の自慢の父親だった。ピカピカに磨かれた観光バスを運転する父親が大好きだった。 
聞かれてもないのに友達に、俺のトウチャンは観光バスに乗ってると自慢したもんだ。 
ただ、朝は早く夜は遅く、泊まりの仕事が大半で、休みも平日しかなく、父親の顔を見るのは月に二回程度だった。 
母親に、「トウチャンって凄いね」って聞くと、「お父さんはね、小さい頃から観光バスの運転士になりたくて頑張って頑張ってなったのよ」と聞かされた 
小学二年になったある日、父親が「トウチャン観光バス辞めて路線バスに乗るから」って言われた 
ショックだった。泣きながら観光バスが良いとダダをこねた 
路線バスを運転してる父親を何度か見た 
ピカピカの観光バスから、いっぱい広告を張り付けた路線バスだった 
家で父親に「カッコ悪いバス」と、嫌味を言った 
俺が大きくなった頃は、親父は女がらみ(バスガイド)で路線に下げられたと思っていた 
そんな親父が、四月に脳梗塞で亡くなった 
母親から電話を貰い病院に着いた時はもう遅かった 
葬儀の日、父親の会社の他県の本社から数名葬儀に来て頂いた 
その中の一人が、私に封筒を渡してこう言った 
「あなたが持っていて下さい」と 
葬儀も終わり、自宅で封筒を開けてみた 
見慣れた父親の字だった 
「人事部長様 
今回は私の個人的なワガママを聞いて頂きたくペンをとります 
ご存知の通り私は現在、貸し切りバス(観光バス)の仕事をしております 
仕事は好きですし、やりがいのある仕事だと思っております 
ただ、私には小さな子供が二人おります 
現状ですと、子供の寝顔しか見ることが出来ない毎日です 
本来仕事とは家族を養う為にするものであり、仕事中心の生活で家族との時間が取れないようでは何の為の仕事かわかりません 
大変ワガママだとは分かっておりますが、路線バスへの異動を希望します 
もし、会社の意向が私の意思と合わないのであれば解雇もやむをえないと考えております 
どうか一度検討して頂きたく思います」 
こんな文章だった 
ただひたすら泣いた… 
確に路線バスになってからは日曜は月に三回は休みになり、その度にあちこちに連れて行って貰ってた 
親父…ごめん 
ちゃんとお礼言ってないや 
長文乱筆スマソ

引用元: 【泣ける話】
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親父は俺が小さい頃、観光バスの運転士だった