79: 大人になった名無しさん 2006/02/02 07:44:13
私が小学生の時、野良猫が家になついて子猫を生んだ。メス一匹とオス三匹。 
内、オス二匹は病気やら事故やらで死んだ。

生き残ったメスとオスはアンとトラって名前を付けた。 
私たちはメチャクチャ可愛がった。 

アンは女のくせにおてんばでった。いつも一緒の布団で寝ていた。 
ある日、親父がアンを勝手に避妊手術に出した。 

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帰ってきたアンは・・・、手術の失敗で障害猫になっていた。 
歩くこともできず、食べることもできずにそれでも一生懸命生きようとしていた。 

私はアンに生きていて欲しかったから、一生懸命世話した。 
えさを細かく切って食べさせたり、親にはダメって言われてたけど、 
家の中に入れて温めた。 


その甲斐あってか、アンは次の春には歩けるようになり、えさも自分で 
食べられるようになった。 

それに安心しちゃって、私はアンの世話をあんまりしなくなっていた。 


月日は流れて、また冬がやって来た。アンは、弱っていった。 
そして・・・アンは死んだ。最後の日は不思議と元気があり、自分で 
えさをがつがつ食べたのだそうだ。 

死因は、えさがのどに詰まったことによる窒息死。 
私がアンの世話をサボらなかったら・・・。 
ごめんアン、とても苦しかったでしょ??ごめんね。 


あなたが苦しみから解放されたことだけが、唯一の私の救いです。
引用元: 昔見たり聞いたりした泣ける話を思い出し語ろう