104: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/10 10:40:00 ID:Re1ZTToN
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。学もなく、技術もなかった 
母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。それでも当時住んでいた 
土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。 

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに 
遊びに行っていた。給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。 

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。俺は生まれて初めての 
プロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。 

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。母がもらったのは 
招待券ではなく優待券だった。チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを買わ 
なければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外の 
ベンチで弁当を食べて帰った。電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、 
母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。 

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって、一生懸命に勉強した。 
新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。結婚もして、母に孫を見せて 
やることもできた。 

そんな母が去年の暮れに亡くなった。死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように 
「野球、ごめんね」と言った。俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。

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110: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/10 11:26:00 ID:ZvfUYe5G
>>104 
あの日 川を渡って

165: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 00:53:00 ID:oARp53Vp
>>104 
遅レスだが、泣いた・・・・。けど親孝行してあげて、ちゃんと看取って 
あげたんだから、>>104のお母さんは満足して逝けた思うぞ。元気出せよー

167: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 00:55:00 ID:mw7ggP8T
>>165 
水差して悪いんだけど、あれはコピペだよ。

169: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 00:58:00 ID:oARp53Vp
>>167 
うがああああああ、俺の水分返せー。いい話なのに道理で 
レスのつき方が少ないと思った・・・・欝だ・・・

170: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 00:58:00 ID:mw7ggP8T
>>165 
しかも元ネタは木曜ストーリーランドだそうだ。

171: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 01:02:00 ID:Qt2c/xTx
とりあえず今一番切ないであろうやつは、プロポーズ 
した男と、真実を知った>>165だな。

173: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/11 01:07:00 ID:mw7ggP8T
>>165が人間不信にならなきゃいいが・・・

108: おさかなくわえた名無しさん 2004/05/10 11:04:00 ID:qJLjS2/J
コピペ乙

引用元: (⊃д`) せつない想い出 その4 (´・ω・`)