702: 名無し物書き@推敲中? 2005/01/30 18:22:47
従妹の話。 

その子が高校のときだったかな。 

その子にはどうしても就きたい職業があったんだけど、 
でもそのためにはちょっと遠くの大学に進学しなくちゃいけなかった。
つっても同じ中部地方なんだけどね。 

成績も素行もたいして問題は無かったから担任も母親も納得してくれたみたいで、いよいよ受験だなーってテンション上がってきたときに 
急に、叔父(父親)が「○○大学なんかに行くのは許さない、地元の大学に行け」って言い出したんだよね。 

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その頃叔母の勤めてる病院の経営が危なくなっていて、下にも二人兄弟がいたから 
お前だけに(アパート代とかの)金はかけられない、って理由だった気がする…ごめんよく覚えてない(^^;) 

その子はは急にそんなこと言われても納得いかなくて、いろいろ言い争ったみたいだけど 
結局、叔父とは不和のまま遠方の大学へ進んだ。 

彼女、無事に大学を出て、運良く仕事も見つかって、4年ぶりに田舎へ帰ってきたんだ。 
病院が倒産することはなかったし、叔父も叔母も職場でそれなりのポストを貰っていて、弟二人の進学も平気そうだったんだけど 
やっぱり父親とは上手く話せなかったみたいでね。 

で、ぎくしゃくしたまま、何故かローカルの人たちがわらわら集まってきて 
皆で馴染みの飲み屋さんへ行こう!って流れになったんだ。 
そこで初めて叔父が話していたこと、他人事ながら(いい意味で)稀有なことだと思ったよ。

703: 名無し物書き@推敲中? 2005/01/30 18:23:41
「俺は、お前が○○大学に行くって行ったとき、本当はすごく嫌だったんだ。 
お前はそれなりの成績は修めてるし、悪い奴とも付き合わないし、世の中を全然知らないだろう。 
こんな生活能力もない、おぼこい子が××(地名)なんかに行ったら 
絶対なんかの犯罪に巻き込まれて酷い目に遭う、そう俺は思ってたんだよ。 
本当は、金なんてどうでもよかったんだ。 
だけどお前は、俺が思うほどガキじゃなかったんだな… 
ごめんな、あの時はほんとうに悪かったな。 
もうお前は俺らに保護される必要は無いんだ。これからはお前が一人で生きていくんだ」 


その後「贈る言葉」を熱唱…なんてベタな展開にはならなかったけど 
従妹は涙ぐんでいました。いいなあほのぼの父娘。 


いいなー 
自分の父親はこんなに心配してくれなかったYO…うらやまage

704: 名無し物書き@推敲中? 2005/01/30 19:14:11
エエハナシヤ(i∀i) 

でも最後の アホのぼの父娘 が…

705: 名無し物書き@推敲中? 2005/01/30 19:26:50
アホのぼの父娘 …ワラタ orz 
涙腺と同時に駄洒落センサーも弱くなったようで

引用元: 2chで見つけたちょっと泣ける話パート2