好きになった人が調味料マニアだった。 
初めて一緒に出かけた時、喫茶店で角砂糖をガリガリ食べてた。 
しかも１つじゃなくて１０個以上。 

その時点でよせばいいのに頭にカリフラワーが咲いていた私は「漫画のキャラみたい！」と感激し、 
やめればいいのに後日彼からの告白に頷いて付き合い始めてしまった。 
しかしその後、親密な関係になるにつれて固形コンソメをおやつにガリガリしている相手に幻滅しはじめ 
更に彼の部屋に遊びに行った時に《マーガリンとジャムをまぜたもの》だけをおやつに出され、 
あ、この人と食生活を共にするのは無理だ・・・と悟って別れた。 

今はもう交流はないが、風の噂ではバター等をかじりつつ元気に生息しているらしい。 
ちなみにピザではなかった。 
今私に後悔があるとすれば、それはバターを丸かじりしても太らないコツを何故教わらなかったのかということだけだ。