735: バー 2008/11/04 05:03:18 ID:omH/mNhR
携帯から長文失礼します 

自分は性同一障害で、戸籍の性は女ですが、男になろうとしています。 

そんな自分でも、理解してくれて、ずっと一緒に居ようと言ってくれた彼女がいました。 
気持ち悪いかもしれないですが、心から愛していました。。 
彼女と手を繋いで歩いていると、「あれオナベじゃない?気持ち悪い」と言われた事があり、繋いでいた手を振りほどいた事もありました。 
しかし、彼女は「○○は○○。気にしないの」と、彼女の方から手を繋いでくれました。 
彼女も僕の事を愛してくれていたと思っています。 

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彼女との別れは突然でした。 

前の日にケンカをしてしまい、朝仕事に行く前に仲直りのメールを送っておきました。 
駅へ向かう途中で、彼女の携帯から着信があり、メールの返事かな?なんてウキウキしながら通話ボタンを押しました。 
向こうから聞こえる彼女に似た声…彼女のお母さんでした。 

「カエは昨日の深夜亡くなりました」 

え?亡くなった…? 
ちょっと待って下さい! 
昨日ケンカですが電話しましたよ! 
「…本当なんです。信じられないかもしれないけど…。○○さんには本当にお世話になって…」 

手が震えた。立っていられなくてその場に座りこんだ。 

「これから仕事なのにごめんなさいね。一言御礼が言いたくて」 
あとは何を話したか覚えていない。 

とりあえず、彼女に会いたかった。

736: 癒されたい名無しさん 2008/11/04 05:31:24 ID:omH/mNhR
続き 


だが、仕事は休めない。 
電車を待つ間、共通の友人に連絡を取る。 
友人達も、仕事が終わったら急いで向かうと言ってくれた。 

仕事が始まる。涙が止まらず仕事にならない…。 
見兼ねた上司が早退させてくれたので、電車で一時間ほどかけて彼女の自宅へ向かう。 

彼女の自宅に着く、ご両親・お姉さんに挨拶するも、言葉が出て来ない…。 
「声かけてあげて下さい」とお母さん。 

横たわる彼女の元へ。 
そっと手に触れてみる。 
驚くほど冷たい。頬に触れる…冷たい。 
何で冷たいん?ねえ!起きてよ!置いていくなよ! 
心の中で叫ぶ。 

本当は抱きしめたかった。でも、僕は女で、彼女が僕の事を両親にどこまで話しているかわからない。 
今までで1番、女で生まれた事を悔やんだ。 

彼女の氏因は、寝る前に飲んだ眠剤を吐いてしまい、吐いた物が気管に詰まった窒息氏だった。 
仕事が忙しく、心臓も弱っていたらしい。 
普通、窒息氏だと喉を掻きむしる程苦しいらしいのだが、彼女には苦しんだ様子がなかった。 
眠剤が原因でありながら、眠剤のおかげで苦しまずに、眠りながら逝った。 

お通夜もお葬式もあまり覚えていない。 
ただ、出棺の時にこれ以上ない程、涙が涸れる程泣いた。 

彼女の氏から3年以上経つが、まだ立ち直れていない。 
最後がケンカなんて悲し過ぎるよ…。 


乱文失礼しました。
引用元: 【泣ける話】