217: 癒されたい名無しさん 2007/03/09 17:25:24 ID:J04Vkhc+
妻が氏んだ 
娘がまだ9ヶ月のころだった 
自力で立てるようになったがまだ2~3歩進むのがやっと 
それでも記念だから靴を買ってあげようと妻は笑顔で言ってた 
まだ意味のある単語は発音できず「バァ」とか「ハッバァ」など意味不明な言葉しか言えなかった 
妻や俺に対して「ハッバァ」と良く言ってたのを覚えてる 
妻が寝てると決まって「ハッバァ」と言いながら顔をペタペチ叩いたりして起こしてた 
病室で冷たくなった妻を何も分からない娘は「ハッバァ」「ハッバァ」と何度も何度も喋りかけペタペチと顔を叩いてた 
何度も何度も「ハッバァ」と言ってもペタペチ叩いても起きない妻 
それでも繰り返す娘 
泣いた 
ひたすら泣いた 
俺も何度も何度も妻の名前を呼んだ 
葬式などが済み一段落ついてから靴を買いに行った

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218: 癒されたい名無しさん 2007/03/09 17:29:56 ID:J04Vkhc+
続き 

さっそく家ではかせて妻の写真の前で立たせた 
その時、娘が突然笑いだし「ハッバァ」「ハッバァ」と言い出した 
妻が来てくれたのかは分からないが 
俺は「靴買ってきたよ、好みか分からないけどね」と笑うながら語り書けた 
その時間だけは今までのように 
当たり前のように妻が側に居た気がした 
フッと我に帰りもう妻は居ない現実と二度と会えない寂しさに泣きそうになった 
娘の笑顔を見て泣いてちゃ駄目だ、一人でこの子を育てないとって言い聞かせもう泣かないと決心した 
今じゃ娘も結婚して孫が居る 
孫が歩けるようになったので靴を買ってあげた 
当時のことを思い出し少し寂しくなったが何か懐かしくて自然に微笑んでた 

余談だが 
まさか娘が19歳で子供産んで38歳で孫ができるとは思わなかった 
そんな自分も19歳で子持ちだったので人のこと言えない立場なのだが 
カエルの子はカエルだなと思った 

まとまってもないし変な文で読みにくかったと思いますが 
靴を買いに行った時に思い出したので書かせて頂きました 
長文失礼します

引用元: 【泣ける話】