797: おさかなくわえた名無しさん 2005/02/28 23:49:24 ID:82m3/Vy+
自分ではなく、叔父(骨董屋)の話だけど。 

ある日叔父は、田舎の蔵で○○の染付(名前失念)の絵皿の偽物を数万円で入手した。 

幕末頃に作られたものらしく、偽物といってもかなり精巧に出来ていて 
何かの加工を施したら(所謂「時代をつける」という作業)、 
本物と見紛うばかりに立派に仕上ったらしい。 

で、その絵皿を店の隅に展示して(最初は売るつもりもなかったらしい)おいたら、 
いかにも“最近骨董に興味を持ちだした”といった風情の小金持ちそうなオッサンが来店して 
その絵皿をシゲシゲと眺めていた。 

相手がさっそく買いたいと言ってきたので、叔父は「勉強してこのぐらい」と、絵皿に何十万だかの値をつけて 
「今に、この値段では本物は買えなくなりますよ」と言ってその客を煽った。 

叔父のずるい所は、 
1.その染付は、それまではさほど高い値段が付いていなかったが急に評価が高まり、 
値段が上がり始めている時期だった(骨董にもトレンドがあるらしく、件のオッサンもそれに乗った模様)ので 
店によって値にバラつきがあった 
2.実際、その当時でも何十万どころか百万単位で値段が付き始めていたから、 
「今に買えなくなる」どころか、当時でもその値段で「本物」は買える筈もない 
…という2点を押さえて、客に「そのうち値が高騰するものを特別に安く譲ってやる」という印象を与え 
すっかりその気にさせた点。 
実際は“正真正銘の本物”とも銘打ってなかったし、客に強引に勧めた訳でもないから 
「ニセモノと知って買うならこの値(=「本物は買えない」値段)で売りますよ、あたしゃ知りませんが」 
という意味に他ならないのだが。 

結局、早とちりのオッサンは精巧な偽物に大金払って、ホクホク顔で店を出た。 
その後は金回りが悪くなったと見え、二度と来店しなかったらしい。 

…以上のような話を叔父の姉、つまり私の母が酒をのみながら淡々と話した。 
故人となった叔父は恐らく、この話を墓場まで持って行ったつもりだった事だろう。 

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でも母ちゃんは見ていたんだな。

798: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 07:02:54 ID:C8A4df6v
何処の骨董屋もそんな事は、普通にしてるでしょう。 

有名なTVによく出て来る、中嶋氏の本を読むと、普通ことの様にに書いてある。 
特に買い付けの際、素人から安く評価の10%以下で購入できて 
ヤッタ! など。   

「某店舗の傘たてに、高価なつぼが使ってあったのを、安く買って、高く 
転売した」などの話。  

799: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 07:16:09 ID:aXNrXzrG
>>798 
普通の転売なら、目利きの役得と言えなくもないが、 
ニセモノをそうと明言せず売るのは胸糞悪くない?

800: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 09:52:26 ID:rcW6Sl88
オイこそが 800 へとー

801: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 10:13:15 ID:5B7L4R0Z
んじゃ胸くそ悪いスレに貼ればいいんでないの。 
墓場まで持っていくスレだよ、ここは。 
おじさんにとっちゃ仕事上で当たり前のことだから 
人に言わなかっただけで、別に秘密でも何でも 
ないと思うけど。

802: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 11:19:42 ID:UbESKrWe
と言うか『墓場から掘り起こした話』だよな、これ

803: おさかなくわえた名無しさん 2005/03/01 14:24:18 ID:rI7VWD5/
偽物とも本物とも言って無いから問題ないでしょ 

買ったやつの目が無かっただけ 
安い授業料だね 

下手な骨董屋に捕まると本物が楽々買える値段で 
本物と偽った偽物を買わされるような世界 
素人が手を出せる世界じゃないんだよ
引用元: 墓場まで持っていく話を書き込むスレ 第12話