133: 大人になった名無しさん 2010/01/27 03:43:04
昨日珍しく俺は母ちゃんを外食に誘った。 
行き先は昔からよく行く馴染みのラーメン屋だった。 

俺は味噌大盛り、母ちゃんは味噌並み盛りを頼んだ。 
「昔からここ美味しいのよね」って、柄にもなく顔にシワよせて笑ってたんだ。 

ラーメンが出来上がると、俺も母ちゃんも夢中で麺をすすってた。 
あんまりにも母ちゃんがニコニコしながら食べてるもんだから、 
俺もつられて笑っちまったよ。 

しばらく経って、ラーメンを食い終わった俺はふと母ちゃんの方を見たんだ。 
ラーメンの器に浮かぶチャーシューが一枚、二枚、三枚・・。
そのチャーシューを捲ると麺がまだ沢山余ってた。 

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母ちゃんは俺の方を申し訳なさそうに見て、
「ごめんね、母ちゃんもう年だから。ごめんね」と繰り返してた。 

「んなもんしゃーねーべ」と言うと、俺は母ちゃんの残したラーメンをすすった。 

そういやガキの頃、よく無理して大盛り頼んで、
結局食べきれなくて母ちゃんに食ってもらってたっけ。 

いつの間にか立場も逆転。あんなに若かった母ちゃんの顔も
今じゃシワだらけで、背丈も頭一個分違う。 

そのシワの数程今まで散々迷惑掛けたんだろうなって思うと、
悔しさと不甲斐なさで涙が出てくる。 



母ちゃん、こんな俺を今まで育ててくれてありがとう。

引用元: 昔見たり聞いたりした泣ける話を思い出し語ろう