684: 682 ID:gpWN9UJU
ありがとうございます。 
待ってる間に書き溜めもできました。 
では、15年くらい前の話を。少しフェイク込みです。 
携帯なので改行がおかしいかもしれませんがご容赦下さい。 

私が通っていた私立の女子中には、中2の夏に「山合宿」という行事がありました。 
長野の志賀高原に二泊三日で、二日目はやや登山に近いハイキング。 
ハイキングから帰って食事が終わると、ホテルの宴会場で合宿の打ち上げ会がありました。 
私たちは行動班ごとにちょっとした劇やダンスなどを披露します。 
引率の先生たちも、あまり上手くないピアノの弾き語りや落語などを聞かせてくれました。 

次は国語のA美先生(当時二十代後半)の番というとき、体育のB子先生が 
「A美先生は、小さい頃クラシックバレエを習っていたんですって! 
 今日は『白鳥の湖』を踊ってくれるそうです。皆さん拍手拍手~!」 
と、普段よりさらに倍くらいのハイテンションで煽りました。

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686: 682 ID:gpWN9UJU
ご支援に感謝しつつ続きです。 
会場内は少しザワつきました。 
というのも、A美先生はかなりの天然キャラで、平らな道を歩いていて 
何もない所でコケてしまうような人です。 
「あのトロいA美先生が、クラシックバレエ……?」 
ほとんどの生徒がそう思っていたはずです。 
そしてB子先生(たしか当時は三十代半ば)は、もう一人の男性体育教師 
(陰で生徒からセクハラハゲジャージと呼ばれていました)と組んで、 
よくA美先生をいじめていたという噂も流れていました。 
「……これって、あの二人がA美先生に嫌がらせをしてるんじゃない?」 
あちこちでそんなヒソヒソ話が聞こえてきました。 
するとA美先生が、 
「えっ……と、音楽ってあるんですか?」 
「あるわよ?wちゃんとCD持ってきてるからw」 
B子が意地悪さの見え隠れする笑みで答えました。 
A美「じゃあ、白鳥じゃなくて黒鳥の踊りをやりますね」 
B子&セクハラハゲジャージ&その他大勢「えっ!!!?」

687: 682 ID:gpWN9UJU
最後です。 
A美先生が選んだ曲は「白鳥の湖」第二幕の「黒鳥のヴァリエーション」。 
TシャツにロングスパッツのA美先生、普段のトロさはどこへやら。 
痩せて小柄なのに手足がピンと延びて、宴会場の端から端までを使って回る、回る、回る、跳ぶ。 
誰も言葉を発することすらできません。 
踊り終わってお辞儀をすると、一瞬の静寂の後に大喝采となりました。 
生徒は口々に「すごい、A美先生、プロのバレリーナみたい!」「かっこいい!」 
おそらくA美先生をハメて恥をかかせようとしていたであろう、 
B子とセクハラハゲジャージの悔しそうな顔が今でも忘れられません。 

実は、私と二人の友人だけは知っていました。 
A美先生は大人になってもずっとバレエを続けていたんです。 
私と友人たちは、たまたま入ったバレエ教室が先生と同じだったので、 
先生が教室の発表会でパ・ドゥ・ドゥー(男性と二人での難しい踊り)を 
たびたび踊っていたことも知っています。 
「恥ずかしいから学校では内緒ね」と口止めされていましたけどw 
私は大学受験でバレエをやめてしまいましたが、先日イオンでご主人とお買い物中の 
A美先生をお見かけしたので思い出しカキコ。お目汚し失礼いたしました。

689: おさかなくわえた名無しさん ID:mz1Jg4K7
B子とセクハラハゲジャージが 
似たもの同士で 
その後夫婦(めおと)にwwwww

690: おさかなくわえた名無しさん ID:QYZvajbF
大人なのにしょうもないイジメするヤツたちが教育免許持ってるんだな 
A美先生△。天晴れだわ

691: おさかなくわえた名無しさん ID:oqpLpzHF
内容よりセクハラハゲジャージというネーミングにワロタw

692: おさかなくわえた名無しさん ID:01d5Xwr8
これはカッコいいな。

693: おさかなくわえた名無しさん ID:Mh3MzI68
身も蓋も好かれる要素も何一つない素晴らしく容赦のないネーミングw

694: おさかなくわえた名無しさん ID:6rBzKyfa
そのまま過ぎる。

695: おさかなくわえた名無しさん ID:4s2zaLyp
セクハラ体育教師が意地悪オールドミスと組んで天然美人をいじめる構図が想像つかないとか 
(普通ならそういうカス男は美人の味方するもんだから) 
宴会場で黒鳥って無理ないかい?とか女の先生を名前で読んでたの?変なの…とか 
いろいろ突っ込みどころはあるけれど、本当だったらドラマみたいな話だね

727: 682 ID:R/PYl7fE
昨日セクハラハゲジャージの件を書き込んだものです。 
説明不足で誤解を受ける部分があったようですので、簡単に補足いたします。以下全て当時のデータです。 
・B子先生とセクハラハゲジャージはどちらも既婚でした。 
・A美先生とB子先生は名前で呼ばれていました。理由は、二人の名字が同じだったからです。 
 ちなみに全国で五本の指に入る名字のため、校内にもう一人同じ名字の先生がいらっしゃいました。 
 ただし三人とも血縁関係は無いそうです。 
・後日バレエ教室で「なぜ黒鳥のVariationを踊ったのか」をA美先生にうかがったところ、 
 「最初は白鳥の踊りのうちどれかをやろうと思ったんだけど、実は白鳥って難しいのに地味。 
  でも黒鳥なら見ている人たちも喜ぶだろうと思って」 
 「前日の晩に宴会場の床の様子を一度確認しておいたので、黒鳥のVari.だけなら 
  大丈夫だと思った。だって、全幕通してじゃなく、二分だけ頑張ればいいんだもん」 
 とのことでした。 
そして、>>695さんのご指摘にあった「普通ならそういうカス男は美人の味方するもんだから」は、 
まさにその通りです。 
B子先生は当時三十代半ばでしたが、男好きのする(と言うのかな?)美人でした。 
性格はものすごく悪かったんですけどね。 

それでは、ROMに戻らせていただきます。皆様どうもありがとうございました。

引用元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(115)