855: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/26(木) 00:13:57.97 ID:q1q2izVL
武勇伝じゃないかもしれないけど 

私は地毛が少し色が抜けているというかちょっと赤毛っぽかった。 
とはいっても、強く光を当てたりすると赤味がかって見えるという程度でふつうは手を入れていない黒髪って感じ。 
で、たまたま生活指導の教師につかまってお前脱色しているのか、この程度ならばれないと思ったのかとかチェックを受けてしまう。 
一応優等生だったのでどなられたりって事はなかったし、友達も一緒に元々こんな色だとくれたけども信じてもらえなくて、結局生徒指導室に連れえいかれてお説教タイム。 

そこで他の先生も加わってきたのだけれども、オシャレしたいのは判るしこれぐらいじゃパッと見わからなけどねぇ、とピントのずれた慰めというか説得をしてきて、こちらも依怙地になって染めた染めていないの無限ループ。 
もう親を呼ぶとか、呼ぶなら呼べとかはっきり言ってこりゃヤバいなァと思いながら引き下がるタイミングがなくなって心の中で涙目状態。 

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指導室の中が険悪な雰囲気になっていたtのだけど、他の生徒も来るわけで何人か入室して来たり、目を合わせないように用事を済ませていった。 

そんな中、いきなり「ハァ、お前こんな所で何しよんな?」と空気の読めない声がきた。

856: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/26(木) 00:16:39.34 ID:q1q2izVL
(その2です) 
実はこの声はクラスや担任などには内緒にしていた兄だった。 
兄も同じ学校だったのだが、武道をやってるような見た目で、オシャレとか眉毛を整えるとは無縁な上、頑固な性格もあって先生たちにも堅物だけど頼りがいのある生徒と評判は悪くなかったらしい。 
学校行事でも兄でしか準備できない事とかあったらしく、生徒指導室や職員室にも出入りしていたらしく、この日も用事があってきたらしい。 

先「Aよ、女子にそんな言い方は、、、A?お前らひょっとして」 
兄「はァ、血は繋がっとりますが」 
先「血ってお前、、、兄妹なんだろ」 
兄「…コレ(私)が学校じゃ知られたくない、兄妹と言うなと駄々こねよりまして」 
すみません、頼りがいがあるというよりかは水戸黄門に出てくる浪人みたいな雰囲気なんで近寄りたくないから他人の振り続けていました。 

まあ先生もA(私と兄の名字ですね)ならと思って、髪を染めているのじゃないかとこれまでのいきさつを説明して、お前も妹の説得しろとか言ったのだが 

兄「いやァ、コレは地毛じゃないですかねぇ」 ←フォロー入ったと思った 
兄「ウチの風呂場は白髪染めと育毛剤は転がっとるけど着色料とか見たことないし」 ←さりげに親父の秘密を暴露 
兄「センセの時代じゃコーラで脱色かもしれんですがねぇ、シンナーで色抜きよったら流石に判るでしょ」 ←昔のヤンキーと一緒にするし

857: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2013/09/26(木) 00:19:00.58 ID:q1q2izVL
(最後です) 
それでも先生は指導をする手前アレコレ言うのだが、兄は退屈そうにあごひげに手を伸ばしジャリジャリさすって聞き流している状態。 
そしたら、いきなりティッシュくださいとか言い出した。 
とおもったらさすっていたアゴヒゲを抜き始めてセンセも再びポカーン 

兄「そんな言ってもですねぇ、ワシも髭を抜きよったら何本かは赤いのあるんですがねぇ」 
兄「あー、コレ、こんなの赤毛に見えんですかねぇ」 
兄「細いのはそうでもないけど、太いのだと周りが赤味かかっとるのが見えやすいんですねぇ」 
そういいながら机の上のティッシュに髭を並べる、刺す、毛って太いとティッシュに立つんですね。 
ティッシュに何十本かの髭を並べて品評会というか自分で講評を始めて、思わず先生も目を近づけてホーとかヘーとか言いだす。 
ワキゲ抜けとか言わないでしょうねとか兄が吹っかけるのだがさすがに教師も NO Thank you で、納得したような納得してないような妙な雰囲気になった。 
そんな感じで雰囲気が変わった所で、兄がドコカの設備が直っていないから確認しろとか言い出して教師を全員連れて行って問題は自然消滅した。 

その後指導室に残されたのは、疑いの晴れたまま放置された私達と、ティッシュいっぱいに並んだ髭と、一緒にいた友達のお兄ちゃんがいるのって大変なんだねという同情でした。 

あと、兄は放送部だったはずなのに、兄妹とバレた事で何故か剣道部や野球部の同級生とかが私に敬語使ってくるし、初対面の教師もアイツの妹かとか言ってきて静かな高校生活に終わりをつげた事が修羅場と言えば修羅場。

引用元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(117)