841: 名無し物書き@推敲中? 2005/03/18 16:28:22
小学6年生の時の話。 
朝、昇降口で友達にお弁当持ってきたか訊かれて気がついた。 
今日は午前授業だけど、午後から就学受験新があって6年生だけ 
お弁当持参で残らないといけないんだった。先生にお弁当忘れたことを話した。 
お昼になって、先生が何か買ってこようか?と心配してくれたのが嬉しかった。 
でも私は遠慮した。家にお母さんが作ってくれたお弁当がある気がして、 
取りに帰っていいか訊いて学校を出た。 
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家までの距離15分。ずっときつい上り坂。皆は教室でお弁当広げてるのに、 
私はなんで家に向かって走ってるのかと思ったら涙が出てきた。 
玄関開けて、日曜日でもないのに昼間に一人で家にいる不自然さが可笑しいと 
思いながら台所の食卓の上を見た。お弁当はなかった。 
ないんだと理解したのに、もしかしたらと思って自分の部屋の机の上も見た。 
また学校に戻らなきゃいけないのに、お弁当はないし、時間は止まらないし、 
なのにテレビつけてしばらく椅子に座ってぼーっとしてた。 
学校に戻って職員室で先生にお弁当あったか訊かれて、あった。私が忘れた 
だけだったと答えた。自分で包んだお弁当を見せて。 
教室に戻って驚いた。私を待っててくれたらしく皆まだお弁当を食べてなかったから。 
皆と一緒に、私は家から持ってきたロールパンと自分で作った卵焼きとキュウリの 
塩もみを食べた。それくらいしか作れなかった。 
隣の席の子にそれ自分で作ったの?と訊かれたけど笑って違うよと答えた。 
夜お母さんが仕事から帰って来て、お弁当作らなかったでしょと問い詰めると 
すっかり忘れてたらしい。それでお昼どうしたのか訊かれて全部話すとお母さんは 
笑ってた。爆笑してた。 
お母さんがお弁当作るの忘れたなんて、先生やクラス皆が知ったらお母さん恥かく。 
自分さえ我慢すればいいんだと思って、先生の前でも皆の前でもバカなのは私だけ 
なんだと演じたのに。なのに笑うなんて、私は泣いた。 
お母さんがごめんと言うのが聞こえても、泣きやまなかった。 
辛くて悲しかった気持ちがどんどん溢れてきて、それを言葉にしてお母さんにぶつけた。 
自分でも何言ってるのかわからないくらい泣きながら叫んでた。 
いつの間にかお母さんも泣きながらごめんって謝ってた。

842: 名無し物書き@推敲中? 2005/03/18 18:00:09
>>841 
で?
引用元: 2chで見つけたちょっと泣ける話パート2