323: 名無しさん@そうだドライブへ行こう 2012/12/30(日) 02:26:06.36 ID:CtOIq58a0
顔を上げたその時、対面のカウンターの後ろの席になんだか陰気な女がいた。
女は牛丼を食べているわけではなく、うつむいてテーブルの一点だけを見ていた。
「気持ち悪い女だなぁ。いつの間に店に入ったんだ?」
残りの牛丼を平らげ、お茶を注いでいると、また視界に女が入ってきた。
店員はその女を気に掛ける事なく、丼茶碗を洗っていた。
しばらく俺はお茶をすすりながら、女を観察していた。
女は黒髪を腰ぐらいまで伸ばし手入れしていないのかボサボサで、服は薄い水色のワンピースだった。
その時、というか、俺と全く同じタイミングで女が立ち上がった。
コンビニの中では気付かなかったが、なんと本棚の前にさっきの薄気味悪い女がいた。
本棚に体が隠れていて服装は確認出来なかったが、髪型といい、雰囲気といい確かにあの女だった。
そして何より気持ち悪かったのは、女は本棚の前に直立不動で立ってはいるが、本棚の方に向いているのではなく、トイレの方に向いている事だった。
「あの女、絶対頭おかしい奴だな」
部屋の鍵を開けながら、さっきの女が付いて来ていたらと一瞬よぎり、駐車場の方を見下ろしたが、女はいなかった。
やはり、さっきの女はいなかった。
女は牛丼を食べているわけではなく、うつむいてテーブルの一点だけを見ていた。
「気持ち悪い女だなぁ。いつの間に店に入ったんだ?」
残りの牛丼を平らげ、お茶を注いでいると、また視界に女が入ってきた。
店員はその女を気に掛ける事なく、丼茶碗を洗っていた。
しばらく俺はお茶をすすりながら、女を観察していた。
女は黒髪を腰ぐらいまで伸ばし手入れしていないのかボサボサで、服は薄い水色のワンピースだった。
その時、というか、俺と全く同じタイミングで女が立ち上がった。
コンビニの中では気付かなかったが、なんと本棚の前にさっきの薄気味悪い女がいた。
本棚に体が隠れていて服装は確認出来なかったが、髪型といい、雰囲気といい確かにあの女だった。
そして何より気持ち悪かったのは、女は本棚の前に直立不動で立ってはいるが、本棚の方に向いているのではなく、トイレの方に向いている事だった。
「あの女、絶対頭おかしい奴だな」
部屋の鍵を開けながら、さっきの女が付いて来ていたらと一瞬よぎり、駐車場の方を見下ろしたが、女はいなかった。
やはり、さっきの女はいなかった。
スポンサードリンク
コメント
>>コメントする