632: 癒されたい名無しさん 2008/06/14 15:47:21 ID:slxEgWkZ
僕と友達とその彼女の話です。 

当時ぼくらは高校生でした。ある日友達のNに彼女が出来たと聞きました。
その後、紹介され当時のぼくの彼女と四人で遊ぶ事が多くなりました。 

その後ぼくは彼女と別れてしまったんですが、その時も二人はぼくを励ましてくれました。 

そんなある日、夕方遅くにぼくが学校から帰る途中、私服のNの彼女に会いました。 
ぼくが、 
「よっ!どこ行くの?」 
と聞くと、 
Nの彼女が 
「これからNとデートw 
二人で遊ぶの久しぶりなんだ!」 
と嬉しそうに言いました。 
ぼくはたしか「遅くなるなよ」とか「幸せもの~」とかなんとか軽口を言い、彼女も「早く彼女つくれ」とかたわいもない会話をしてその日は別れました。

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633: 癒されたい名無しさん 2008/06/14 15:49:47 ID:slxEgWkZ
僕と友達と彼女の話2 


ぼくが家に帰るとNから電話がきて、 
「あれ?デート中じゃないの?」 
と聞くと、Nは 
「いやバイトが長引いて、遅刻中なんさ。」 

「お前、ちゃんとしろよ!彼女かなり楽しみにしてたみたいだったぞ!?」 
とぼくが言うと、 

「分かってるよ。でさ、今お前の家の近くにいるんだけど、悪いけど単車貸してくれない?急いでいきたいんだ!」 

と言われたので 
「オッケ、急いで行けよ!」 
となんのきなしにぼくはバイクを貸しました。 

ぼくはその後、夕飯を食べ、風呂に入り、テレビを見ていると、家の電話がなりました。

634: 癒されたい名無しさん 2008/06/14 15:52:06 ID:slxEgWkZ
僕と友達と彼女の話3 

電話を切り、ぼくは部屋着のまま外に駆け出しました。 

電話は警察からでした。 

ぼくが病院に着いた時にはもうNは息をしていませんでした。 


Nは彼女と待ち合わせに遅れ、焦っていて普段なら、ましてや人のバイクなので慎重な運転をしていた筈なのに、急いでいてかなりスピードを出していたそうです。 
そこで前の車に無茶な追い越しをかけて反対斜線のトラックの中腹に接触、転倒した所に後続車に撥ねられ、辛うじて生きている状態で病院に搬送後、直ぐ息を引き取ったそうです。 

しかし病院にNの彼女はいませんでした。 

ぼくは直ぐにNの彼女に電話をしましたが、電源が入っていません。 
家に電話しても、夕方出ていったきりでまだ帰って来ていないそうです。 

彼女がどこにいるかも分からずぼくは病院でその夜を過ごしました。

引用元: 【泣ける話】