620: 名無し物書き@推敲中? 2004/12/25 13:27:28
おさかなくわえた名無しさん 04/07/14 00:42 ID:9ODN4Lkz 

 微妙にスレ違いだけどさ、先日、実母が亡くなったんだ。享年68歳。俺29歳。 
兄や姉とは少なくても10歳以上離れてる。みんな家庭持ち。俺は独身。 
8年前に地元に帰ってきてからずっと母親と暮らしてた。 
最初は何てことなかったけどさ、6年前に突然半分欝っぽくなって 
具合悪くなってから、ちょこっと歯車がずれたんだね。夜中に血吐いたし。 
それからは具合悪い顔ずっとしてた。もう24時間、一年中。 
具合悪い顔を見せられるのって嫌だね。本当に。 
「大丈夫?病院行こうか?」って聞いても、病院行こうとしないし。 
一人暮らししようかとも考えたけど、できなかった。田舎だし、選択肢もなかった。 
それに、近くには兄弟や親戚も住んでて、変な目で見られたくなかったし、 
嫌々ながらずっと母親の事を見ていた。 
それにしても、だんだんと何か出来なくなる様を見せられるのって嫌だね。 
最初は料理が出来なくなり、洗濯干しが出来なくなり、やがて歩くのもやっとの状態で・・・。 
心の底では「早く氏んでくれないかな?」とも思ったよ。実の親に。 
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そのたびに沸き立つ嫌悪感。罪悪感。兄弟に対する恨みつらみ。 
兄弟は何かと来てくれたけどさ、その兄弟の顔を見るのも嫌になって。 
兄弟が来た日は用事作って外に出てた。そのたびに親には怒られた。 
「兄弟とは一緒にいなさい」と。冗談じゃなかった。 
俺の辛さを誰が理解してくれよう? 
友達と遊びに行けない、泊りにも行けない、飲みにすらも行けなかった。 
結婚すらもあきらめようか?と思ってた。 
兄たちは結婚してるのに、俺は結婚できないのか! 
兄はいろんなところに遊びに行ってるのに、俺は行けないのか! 
そんな思いが沸々と湧いていた。そんな思いが湧くたびに、 
母親にぶつけ、母親は悲しい顔をしていた。

621: 620の続き 2004/12/25 13:28:46
おさかなくわえた名無しさん 04/07/14 00:43 ID:9ODN4Lkz 

でも、そんな思いも2週間前に消えた。 
突然の姉からの電話。「お母ちゃん大変!倒れた!」 
急いで病院に駆けつけ、2時間待って現れたのは変わり果てた母親の姿。 
白い目をむいてて、ただ機械の力で生き永らえてる母親・・・。 
もうだめだ、と思った。でも、もう一度目を覚ましてほしい、とも思った。 

結局奇跡は起こらず、七夕の日に亡くなった。 

兄たちとはいろんなことを話した。 
兄も、自分のことを心配してくれてたらしい。 
自分が一番せつなかったってことを理解してくれていた。 
それだけで、兄のことを許せたような気がした。 
「今まで悪かったな」と、兄の一人は声をかけてくれた。 
自分にはそれだけで十分だった。 

出棺の日が来た。みんな花を母親の亡骸に捧げていた。 
姉や兄、義理の姉や兄、その子供たち、みんな泣いていた。 
でも、自分は泣けなかった。 
氏んだ悲しさより、 
これ以上苦しまなくて済むんだっていう思いと、 
母親のためにみんな泣いてくれるんだって思いが勝っていた。 
苦しんでる様を間近に見てる自分には、68年の人生は長生きだったと思う。 
あの世では、苦しまないでほしい。 
そして、最高の兄や姉を与えてくれた母親に感謝したい。

引用元: 2chで見つけたちょっと泣ける話パート2