81: ローカルルール変更議論中@VIP+ 2009/04/18 19:12:16 ID:/N5V+QytO
今日、彼女とデパートに行った。小物を買ったり食事したり、彼女は凄く楽しんでくれた。最後に、家具のコーナーに行った。 
「このテーブルいいなー」 
「二人暮らしには大きすぎないか?」 
「あ!あのベッド素敵!」 
「何でシングルだよw」 
「あ、そっか///」 
なんて、彼女のテンションに引っ張られるように、俺も思ったより楽しめた。絶対途中で泣いちゃうと思ったのに。 
レイアウトや壁紙、カーテンのことも気の向くままに話した。 
と、いきなり店員来た。 
「どのようなものをお探しですか?」 
「あ……いえ、見てただけなんです」 
「ご結婚なさるんですか?」 
「えっ!?いやあの……どうしよう?」 
彼女はなんと俺に尋ねてきた。俺は笑ってしまった。 

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何とか店員を巻いて、最後に園芸コーナーに来た。 
「もうっ、助けてよ!恥ずかしかったぁ~」 
「悪い悪い」 
「……結婚、かぁ」 
「……庭でさ、花とかも育てるの?」 
彼女は何気なく、近くにあったコスモスに触れた。 
「ねぇ、○○(俺の名)」「……」 
「今日は付き合ってくれて、ありがと。ホントに同棲するみたいだったね」 
「……」 
「これで、大丈夫かな……。私、もっと生きられるかな……」

82: ローカルルール変更議論中@VIP+ 2009/04/18 19:13:35 ID:/N5V+QytO
彼女は難病を抱えていた。余命4ヶ月と宣告されていた。 
生命力が残っているうちに、手術を受ける決意をしたばかり。ずっと、成功率は低く、著しく体力を消耗するので躊躇っていた。手術したら、完治しない限りはもう外出など出来ないだろう。 
それでも彼女は、最後の希望を賭けるつもりだった。だから今日、偽りの同棲準備を俺に頼んだのだ。希望を繋ぐために…… 

「なぁ」 
帰り道、俺はたった一度の試みをした 
「こんな時だから言うけどさ。俺、お前が…」 
しかし、彼女のか細い指で止められてしまった 
「やめて。私今日、いっぱい勇気を貰ったよ。続きは……治ってから聞きたいの」 





――――そして、俺が続きを言う機会は訪れなかった。手術を強行したせいで、宣告よりも更に短かった。 
でも、彼女は悔いはないと言った。その言葉が聞けただけで、彼女の人生はハッピーエンドだったのだと自分に言い聞かせることができた。 

今、俺は違う女性と結婚し、家庭も持っている 

ただ……秋が来るたび、我が家の庭には、沢山のコスモスが咲き乱れる 
「どうしてこんなにコスモスがあるの?」 
子供に聞かれると、こうこう答える。 
「天国からもよく見えるだろう?」 
と。

83: ローカルルール変更議論中@VIP+ 2009/04/18 21:26:06 ID:zA81zV8Z0
初見だ。ちょっと泣いた

☆恋愛速報管理人MK コメント☆


恋愛速報管理人
「」

引用元: 
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