734: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:39:53 ID:kppVQiBj0
そうこうしてるうちに、俺の宿の前に着いた 
玄関に向かう俺の前で、彼女はこっちを向いて小さく手を振った 

カドワキ「夢の続きが見つかりました」 
そう言って、少しだけ首を傾けて笑ってくれた 
俺もそれを見て、「お伴するよ」と言って手を振った 

この日、俺とカドワキさんの仲の何かが、劇的に変化した 
それも、とてもいい方へ

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736: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:43:39 ID:kppVQiBj0
この日の一件は夢のようだったけど、 
次の日起きるとカドワキさんから「昨日はありがとう」というメールがあって 
夢じゃなかったんだって再認識した 

これから、俺の日々の体感速度が格段にスピードアップした 
あっという間に7月になって、宿での仕事に懸命に向かった 

たまに、暇な時間を見つけて夜にカドワキさんと一緒に散歩したりするのが嬉しくて 
とても純粋に、一生懸命に、俺は自分の想いを燃やしていったんだ

737: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:48:03 ID:kppVQiBj0
一度、俺が買い物から戻ると、食堂で言い合いをしている親父さんを見かけた 
俺と同世代くらいの女性と、声を張り上げて言い合いをしていたんだ 

親父さん「お前、いい加減にしろよ!」 
女性「うっせーんだよ!だからこんなとこ戻って来たくねえんだよ!」 
俺は、それが親父さんの娘さんであることにすぐ気付いた

738: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:51:33 ID:kppVQiBj0
女性「もう知らない!!行くからね!!」 
そう言うと、食堂の入口で棒立ちしていた俺には目もくれず、女性は飛び出していった 

親父さん「ああ…恥ずかしいとこを見られちゃったな」 
親父さんは俺に気付いて、苦々しく笑ってみせた 

親父さん「参ったもんだ、言っても全然分かってくれなくてね…」 
そう言って、親父さんはそそくさと奥に引っ込んでいってしまった

739: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:53:39 ID:kppVQiBj0
俺はどうしたもんか…と思って 
とりあえず煙草を吸いたいな、と思い 
玄関にある灰皿の場所へと向かった 

引き戸を開けると、そこには先程の女性がしゃがみこんで煙草をふかしていた 
俺「あ…どうも…」 
女性「え?アンタ誰?お客さん…ですか」

740: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:55:53 ID:kppVQiBj0
俺「いや、違くて…最近働き始めた者です」 
娘さん「あー、パートさんか」 
俺「ま…そんなとこです」 

娘さん「さっきの見てたの?」 
俺「ええ…まあ…」 
そう言いつつ、俺も煙草に火をつける 
こういう初対面の人と話す時、煙草は便利だ 
火を点けて吸ってしまえば、ある種の気まずさや壁がなくなる

741: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 21:59:44 ID:kppVQiBj0
娘「なーんであんな、何言っても分かんないかね」 
俺「何がですか?」 
娘「え?私がずっとフラフラしてるからだよ」 
フーっと煙を吐きながら話し続ける 

俺「フラフラ?」 
娘「高校出てからだから…4年くらい?ずっとフリーター。んで今は彼氏んとこいんの」 
俺「ああ、俺もニートでしたよw」

742: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:03:41 ID:kppVQiBj0
なんで俺は、こんな軽々しく自分でニートだった事を言ったのか分からないが 
ある種、もう過去の自分に決別し始めていたんだと思う 

娘「ニート?マジでw超ウケるなそれw」 
俺「まあ、そうですよねw」 
娘「本当さは…分かってんだよ…やばいってこと」 
娘「でもどうしたらいいかなんて、わかんねーし…」 
明るい茶髪に派手なメイクという容姿をした娘さんが、急に静かになった

743: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:06:04 ID:kppVQiBj0
俺「分かりますよ…」 
そう言って俺も煙を吐く 

そこに、女将さんがやってきた 
女将さん「あらあら、賑やかなのね」 

娘「お母さん…」 
女将さん「帰ってくるなら、連絡くらいしなさいよ」 
娘「ごめん…でもさ…」 

俺は黙って煙草を吸って様子を見ていた

744: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:09:11 ID:kppVQiBj0
女将さん「ご飯くらい、食べて行きなさいよ」 
娘「ごめん、今日は帰るね」 
そう言って、娘さんは吸いかけの煙草を灰皿に投げ捨て、 
そそくさとその場から去って行った 

女将さん「あの子はあの子なりに、分かってはいると思うんだけど…」 
そういう女将さんの顔がとても切なかった 

俺も、親にこんな想いをさせていたんだろうか

746: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:11:22 ID:kppVQiBj0
その夜、俺は食堂で親父さんと飲んだ 

話しにくいが、娘さんのことを親父さんに聞きたかった 
ビールの入ったグラスを乾杯して、俺が切り出す 

俺「娘さん…いらっしゃったんですね」 
親父さん「ああ…上の兄貴はいいんだがね、あの子は本当に…」 
俺「それなんですが」

747: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:16:02 ID:kppVQiBj0
俺「こんな事自分が言うのもオカシイですが…」 
俺「焦らなくていいと思います、本当に」 
親父さんは、「ほう」と言って俺に顔を向けた 

俺「僕より年下じゃないですか。分かるんです。この時期って、本当に色々考えるんです」 
俺「悩んで…でも何もできなくて。だからその差にイライラするんです」 
親父さんはふんふん、と頷いて俺の話を聞いていた 

俺「だから僕もちょっと前までは引きこもって…」 
俺「でもきっかけなんて、分からないじゃないですか。」 
俺「僕は、変わりましたし、これからももっと変わりたいって思ってます」 

親父さん「なるほどな…」 
俺「無責任な事は言えませんが、必ず分かり合える日が来るというか…」

749: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:18:49 ID:kppVQiBj0
親父さん「ありがとう。余計な心配をかけてしまったようだ。」 
親父さん「そんな日が、来るといいね…分かってはいるんだ…」 
親父さんは遠い目になって、噛み締めるようにそうつぶやいた 

世の中、万事順調になんていかないもんだな 
みんな、誰だって何かしら悩んでいて、上手くいかないことがあって 
でも、いつかは…明日こそは…って考えてるんだ 

俺は宿でのこの一件を見て、そう思ったんだ

750: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:21:52 ID:kppVQiBj0
いつだって自分だけがかわいそうで 
自分だけが悩んでるんだと思い続けてきた俺 

でもこの宿に来て働いて、色んな人に会って、色んな事を経験して、 
世の中は本当に酸いも甘いもあると痛感した 

一件楽しそうにしてる大学生の団体客も揉め事で喧嘩したり、 
一人で暗い顔をして宿泊する女性がいたり 
この仕事をしてから、本当に色んな人がいて、色んな事があるんだと体感したんだ

751: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:27:17 ID:kppVQiBj0
そして、とうとう俺にとっての転機の日がやってきた 
宿で働きながらも、このままずっとここにいるわけにもいかないよな… 
と一抹の不安を感じ始めていた頃 

宿に、変わったお客さんがやって来る 
なんでも、昔からの親父さんの友人の方だそうで 
その日は、親父さんは朝からはりきっていたんだ

752: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:34:20 ID:kppVQiBj0
一通り、宿の仕事を終えた夕食終わりの時間帯、俺は親父さんに呼ばれ食堂へ行った 
親父さん「〇〇君、一緒に飲まないかい。面白い人が来てるよ」 
俺「え、はい」 

俺が食堂へ行くと、シャツにジーンズというラフな格好をしたおじさんがいた 
おじさん「はじめまして」 
俺「あ、はじめまして…」 
親父さん「〇〇君、ガーデンイシダって知ってる?」

753: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:36:33 ID:kppVQiBj0
俺「あ、知ってます。県内に何店舗かある花屋さん…」 
親父さん「そこの社長さんだ」 
俺「ええ!!」 

俺は心底驚いた 
生まれて初めて社長というものを間近で見た… 
よく見ると、本当に普通の気のよさそうなおじさんだった

754: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:39:18 ID:kppVQiBj0
その後、3人で食卓を囲んで酒を飲み交わした 
「いつもあの花屋さんで花を買っていて…」「花はいいですよね」 
実は俺、親の影響で本当に少しだけ華道をやったことがあって 
花の知識には普通の人より若干精通していた 

そのおかげもあってか、歳のいったおじさん2人と俺という構図でも 
だいぶ話は盛り上がった

755: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:42:05 ID:kppVQiBj0
そして、俺が24歳で、どういった経緯でここにいるかの話になった 
俺は、自分の歩いてきた道を、忌憚なくそのイシダさんに話した 

自分が就活で失敗したこと、公務員試験も落ちたこと 
腐ってしまって、引きこもり生活をしていたこと 
決心して、変わりたいという一心でこの宿にお世話になっていること 

その度に、親父さんも「そうなんだよ」とか「頑張ってるんだよ」と付け足す 
親父さん…

757: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:45:29 ID:kppVQiBj0
「変わりたい」その気持ちは徐々に現実になっていたかのかもしれない 
今までだったらはばかられたことも、イシダさんにどんどん伝える 

俺「今は、ここで働くのも楽しくて、毎日大変ですけど、お客さんの笑顔も見れて…」 
イシダさん「いいねえ。その若さでここで働いたのは、いい経験だよね」 
親父さん「そうなんだよw歳のくせに、ひたむきで可愛い奴なんだよw」 

そんな感じで、俺が話の主役となって酒の席の会話に花が咲く 
今までの人生で、誰かにここまで語ってもらう事があっただろうか?

758: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:48:52 ID:kppVQiBj0
俺「でも、不安でもあります…この先、誰かと一緒になるかもしれないし…」 
親父さんは、それを聞いてニヤッとした 

俺「ありがたいんですけど、いつまでもここにお世話になってるワケにいかないというのも、分かっていて…」 
親父さんも黙って頷く 
イシダさん「いや、君見込みあるよ。うちの若いのよりずっと素直だし」 
イシダさん「なんなら、全然ウチにおいでよ」 
俺「え?」

759: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:52:23 ID:kppVQiBj0
俺「本当ですか?」 
イシダさん「嘘は言わないよww」 
親父さんもビックリして目を見開いていた 

イシダさん「〇〇(親父さんの事)が、ここまで可愛がるなんて、絶対魅力があるんだろうよ」 
イシダさん「連絡先教えなよ、社員でおいで」 

俺「え、え…?」

760: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 22:55:27 ID:kppVQiBj0
イシダさん「すぐには厳しいもんな…9月から、どう?おいで」 
俺「とても嬉しいですが…え、いいんですか?」 

俺は親父さんの方を見る 
イシダさん「あ、可愛い従業員を連れてったらダメかー?w」 
イシダさんは笑って親父さんの方を見た 

親父さん「巣立ちの時かな…」と泣くフリをしてみせた 
それがおかしくて、3人で声を上げて笑ってしまった

763: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:01:58 ID:kppVQiBj0
もしかしたら、親父さんとイシダさんは事前に口裏を合わせていたのかもしれない 
それは、未だにわからないことだ 

でも、親父さんはいつも俺をパートのような環境で働かせて 
給料が少ない事を、申し訳ないねって気にしてたんだ 

もし、親父さんが作ってくれた機会なのだとしたら、 
俺は親父さんに感謝してもしきれない

764: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:07:03 ID:kppVQiBj0
ということで、その後諸々の事務処理があって 
俺は9月からなんと花屋で社員として働くことになったんだ 
意外だった 本当に 
人生、何が起こるかなんて、本当に分からないな 

でも俺は宿での暮らし、仕事を気に入っていたから 
8月一杯までは働くことにしたんだ 
夏休みは、なんと言っても繁忙期だしね

768: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:13:10 ID:kppVQiBj0
8月になる 
別れの時が差し迫ると、途端に寂しくなって 
宿での日課、仕事の一つ一つが、とても名残惜しく思えた 
朝早く起きると、空気が澄んでいて朝顔が咲き誇る庭も、 
山の至るところから騒ぎ出す蝉も、夜遅く一人で入る大浴場も… 
全部が懐かしく思えた 

相変わらず、カドワキさんともメールをしていて 
花屋に行くことは、字面で伝えてあった 
でも、俺はどうしても直接会って伝えたくて、 
その時を今か今かと待っていたんだ 

よく考えるとカドワキさんとも離れてしまうことになるんだから 
ちゃんと伝えたかったんだ

769: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:16:10 ID:kppVQiBj0
夕方のいつも手すきになる時間、俺はいつものように家の裏手にまわって 
「よ、ケン、いこーぜ」 
と言って犬小屋でグッタリしているケンを呼び出す 

呼びかけると、尻尾を振って出てくるのが可愛い 
来たばかりの頃に比べれば、ケンもだいぶ懐いてくれた… 

そういえば、初めてカドワキさんと会った時も、 
ケンがいてくれたからだっけ…なんて思い返していた 
この数ヶ月の間に、怒涛のように色々な事あったんだ

770: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:21:24 ID:kppVQiBj0
ケンを連れて少し歩き始めたら、携帯が鳴った 
カドワキさんだった 
俺はウキウキして、電話に出る 

カドワキ「もしもし」 
俺「お疲れ様。どうしたの?」 
カドワキ「私今日、珍しく午後休だったんです」 
俺「おお、やったね」 
カドワキ「高架橋の河原、分かります?」 

俺「え?何のことですか?」 
カドワキ「知りませんか」

772: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:24:29 ID:kppVQiBj0
カドワキ「家の近くに、〇〇川ありますよね?」 
俺「ああ、あるある」 
カドワキ「その川に沿って下って来てくれれば、途中で電車の架橋があるんで」 
俺「うん」 
カドワキ「今時間ありますか?」 

俺「うん、ケンの散歩してたし」 
カドワキ「よかった。じゃ、待ってます」 
俺「え?」 

そう言って、電話は切れてしまった 
相変わらずな人だw

774: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:27:48 ID:kppVQiBj0
俺は言われるまま、家の近くの川沿いの道を歩いて行った 
川が景気の良い音を立てて、流れている 
それに蝉の声が混ざって、なんとも夏らしさ満点だ 

暑さもあったが、もう夕方ということもあって日差しはそれほどじゃなかった 
あたりもすっかりオレンジ色だったし 

俺は一人でケンに話しかけるように、 
「カドワキさんはなんだろうな~?」 
とかつぶやきながら歩いていた

776: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:34:23 ID:kppVQiBj0
しばらく進むと、道から河原に降りられるようになっているところがあって 
そこを使って河原へと降りた 
砂利と呼ぶにはかなり大きい石が並ぶ道を進んでいった 

すぐ横を水が流れていてさ 
こういう所って夕立とかきたらあぶないんだろうな~とか余計な事を考えてた 

そんな事を考えてると、前に大きな高架橋が見えてきた 
間違いなく、俺が来た時に乗っていた電車が通る橋だ 
こんなものあったんだな~って感心した

778: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:38:47 ID:kppVQiBj0
すると、遠くからカドワキさんが手を振って俺を呼んだ 
カドワキ「早く早く!こっちに来てくださーい!」 

俺「ど、どうしたの…?」 
カドワキ「突然呼び出してごめんなさい…」 
カドワキ「でも、見てもらいたいものがあって」 

そう言うと、カドワキさんはしばらく黙った 
俺はなんだろうと思いつつ、その高架橋を眺めていた 
シャラシャラシャラ…という静かな川の音だけが響いた

779: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:43:51 ID:kppVQiBj0
どこからともなく、ドドドン、ドドドン、という重低音が響いてきた 
カドワキさんは、「来た!」と言って顔を明るくした 

すると高架橋の右方向から電車が現れて 
川の上を突っ切るように走っていく 
夕方の時刻も相まって、橙色の逆光に車両が溶けていくようだった 

夕日に溶けていった3両編成の電車はそのまま、橋の彼方へと消えた 
すると、また元の川の水流の音だけになって 
辺りは静けさを取り戻した

780: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:47:40 ID:kppVQiBj0
今まで見てきた景色の中で、本当に一番綺麗だったかもしれない 
印象的で、叙情的で、忘れられない 

横にいたカドワキさんは俺の前に立った 
珍しく、少しはしゃいでした 
カドワキ「あれに乗って、来たんですよね?」 
カドワキ「もう行っちゃうなら、最後に見せたかったんです…」 

そう言って、カドワキさんは俺の前で恥ずかそうに笑ってみせた 
彼女もまた、逆光を背負って溶けてしまいそうだった

781: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:51:18 ID:kppVQiBj0
その瞬間、ああ俺はきっとこの子を一生守るために、ここに来たんだろうかと思った 
「ありがとう」と言って、カドワキさんを軽く抱きしめた 

凄くか細くて、今までよく一人で頑張ってこれたな…って思った 
カドワキさんは俺の耳元で 
「寂しいですね」と小声で言った 

俺はまだそれに応えられなかった 
寂しくても、未来に踏み出すために、俺はここから出て行くんだから

783: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:54:43 ID:kppVQiBj0
その日、俺たちは手をつなぐ事もなく 
微妙な距離感を保ったまま、帰り道を歩いた 
「そろそろ離れる時が来る」 
もちろんそれが今生の別れじゃないくらい分かっていたけど 
何とも不思議な感じだったんだ 

今までのようには、もう会えない 
でもそれは、俺のため…

784: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/14 23:56:55 ID:kppVQiBj0
そして、俺の人生で一番色濃かったであろう8月は 
あっという間に過ぎ去って行った 

とうとう、愛すべき宿とも、別れの日がやってきたんだ 
少ししかいなかったし、部屋にほとんど荷物の無かった俺は 
段ボール4つ程度しか荷物が無く、全て宅急便で発送 

その他の小さいものは、全てリュックに押し込んで背負った 
なんとも、身軽な引越しだ

785: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:01:23 ID:kppVQiBj0
毎日行ったケンの散歩、毎朝の庭の手入れ、けっこうきつい浴場清掃… 
親父さんと毎晩のように晩酌した食堂、いつも煙草を吸った玄関の灰皿 

自然がいっぱいなこの街が俺は好きで、ここに住む人達も大好きで… 
第二の故郷になったことは間違いない 
全力で生きたこの数ヶ月間、まったく数ヶ月という気がしない

788: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:06:25 ID:POCf0Mmm0
俺「今まで、本当にお世話になりました。本当に、こんな僕なんかを…ありがとうございます」 
半泣き状態だった 

親父さんも女将さんも、目に涙を浮かべていた 
親父さん「本当に楽しかったよ。新しい息子が出来たような気分だった。」 
親父さん「何か辛いことがあったら、またいつでもおいで」 

女将さん「また遊びにおいでね。待ってるから」 
俺は泣くのをこらえるのに必氏だった 
俺の人生は、まだまだ始まったばかり 
これからまだまだ、沢山の人に出会い、沢山の事を経験するだろう 

だからこそ、わずか数ヶ月でも、この宿にいることが出来て良かった

789: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:13:53 ID:POCf0Mmm0
親父さん「変わるのも大事。でもそのままの気持ちも忘れるなよ」 
俺「はい…」 

宿の外まで、親父さんと女将さんは見送りに来た 
黙って、涙目の笑顔で手を振り続ける 
俺は、深々と頭を下げて、駅に向かう 

宿を振り返って見た 
あの時、ここを見つけなければ… 
あの時、あの電車に乗らなければ… 

人生、何が起こるかわからない 
分からないから、行動を起こした者勝ちなんだろうな

790: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:16:39 ID:POCf0Mmm0
宿の敷地から出た瞬間、待ち伏せていたかのようにカドワキさんがいた 
カドワキ「こんにちは」 
俺「あれ、休みとれたんだ…」 

カドワキ「はい、隠しててごめんなさい…」 
俺「いや、でも良かったよ」 
カドワキ「目が真っ赤ですねw」 
俺「ああ…w」 

カドワキ「別に急いでは、いませんよね?」 
俺「そうだね…」

791: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:18:34 ID:POCf0Mmm0
カドワキ「それじゃ…コンサートにご招待しますね」 
俺「え?本当に?」 
俺は途端に嬉しくなってテンションが上った 

カドワキ「特別ですよ」 
俺「うんうん」 
そう言って、俺は前を歩くカドワキさんに着いて行った

792: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:20:45 ID:POCf0Mmm0
しばらく歩いて、公民館に着く 
慣れた手つきで、カドワキさんは鍵を開けた 
引き戸を開けて 
「どうぞお客さん」と言って俺を中に促した 

俺が「なにそれ~w」と笑うと 
「え、え、ダメですかね…」と言って恥ずかしそうにしていた 
最後の最後まで、本当に相変わらずな人だ

793: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 00:23:03 ID:z2djJVPBP
たまらんわ

797: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:26:17 ID:POCf0Mmm0
俺が荷物を端において、ピアノの横に立つと 
彼女も丁寧に椅子を弾いてピアノの前に座った 

カドワキ「今日は、とっておきを、1つだけ用意してあるんです」 
俺「おお…」 
カドワキ「〇〇さんのためだけに、練習してきました…」 
俺「ありがとう」 

俺がお礼を言うと、少しはにかんでから 
カドワキ「じゃ、いきます」と言った 
俺は小さく拍手して、真剣な表情になった彼女を見つめていた

798: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:31:13 ID:POCf0Mmm0
彼女の手から、繊細な旋律が流れ始めた 
俺は、この瞬間のカドワキさんがたまらなく好きだ 

それは、紛れもなくショパンの「別れの曲」だった 
優しい、暖かなメロディーから始まるこの曲は 
なんとなく懐かしい気持ちになってくる 

そう思っていると、中盤にかけて、突如荒々しい旋律がやってくる 
その部分が何かの慟哭のようにも感じられて、 
ハラハラして、不安な気持ちになる 別れの辛さを謳ったメロディーなのだろうか

799: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 00:32:05 ID:9NxOPjiD0
(;ω;)

800: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:34:32 ID:POCf0Mmm0
そう思っていると、また最初の穏やかな川の流れのような旋律が戻ってくる 
先ほどまでの荒々しい旋律も相まって、その静かな旋律が 
旅立つ人を、励ましているかのように聴こえた 

曲が終わると俺は自然と拍手をしていた 
さっきまで泣いてたのに、また涙目になってしまっていた 

俺「ありがとう!ありがとう…!」 
俺がそう言うと、カドワキさんはふふ、と笑って 
「どうでしたか?」と聞いてきた

802: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:38:10 ID:POCf0Mmm0
俺が涙目で「本当に良かった…ありがとう…」 
と言っていると、カドワキさんは笑顔になって 

カドワキ「これからも、ずっと聴き続けてもらうんですから」 
カドワキ「今日で終わりになんて、なりませんよ」 
と言ってきた 

椅子に小さく座っているカドワキさんの方が、俺よりずっと強いじゃないか 
俺がカドワキさんを守っていくと決めたのに、これじゃカッコがつかない

803: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:41:07 ID:POCf0Mmm0
俺「わかってる…そうだね…そうなっていくんだ…」 
俺はもう涙で視界がよく分からなかった 

カドワキ「さ、行きましょう。電車、来ちゃいますよ」 
そう言って彼女はパタパタと駆け出して 
公民館の引き戸を勢い良く開け放った 

西日が差し込んで来て眩しかった 
その先で、カドワキさんが早く早く、と呼んでいる

805: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:44:36 ID:POCf0Mmm0
駅まで、2人で並んで歩いた 
手を繋ぎたいが、勇気が出ない 

ヒグラシやツクツクボウシ?が鳴いていて 
やたらと騒がしい 
歩いているうちに、汗も出てくる 
蜃気楼で、道の先が歪んだ 

もう後何歩で、カドワキさんと別れるのか 
いつ俺は、カドワキさんに想いを伝えるのか 

駅舎が見えてくる 
タクシーの列が見えてくる 
自販機の群れも見えてくる 

もう、着く

806: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:48:12 ID:POCf0Mmm0
小さな小さな駅舎の中で、俺は切符を買うのに手間取った 
家までいくらなのか、すっかり忘れていた 
後ろで、カドワキさんが柱に寄りかかって見ている 

小銭を入れる、切符が出てくる 
切符を手に取る、うるさい警告音が消える 
俺は手を上げて「じゃあね」と言った 

カドワキさんも少しだけ笑って「さよなら」と言った 

さよならじゃないだろ、と思った 
次の瞬間、俺は口にしていた

807: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:52:24 ID:POCf0Mmm0
「大好きです。本当に大好きです。これからもずっと一緒に居てくれないか」 
気がつくと、俺はこんなことを言っていた 

それを聞いてカドワキさんは、一瞬とても驚いたが 
すぐに花が満開になったような笑顔になって 
「はい、もちろんです」 

カドワキさんがそう言った瞬間、ホームにドドドドド…と電車が来た 

俺「バイバイ、またすぐ迎えに来るからね」 
カドワキ「ずっと待ってます」 

そして、俺は3両編成の小さな電車に乗り込んだ

809: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:55:20 ID:POCf0Mmm0
帰り道、高架橋の上から 
俺のいた小さな小さな町を見渡した 
ここに、俺はいたんだ… 

来た時とは逆、家にむかう電車の中で、俺はしみじみとそう感じた 
9月になれば、またまったく新しい生活が始まる 
本番は、そこからだ 
そう心に思い、やる気が湧いた

810: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 00:56:57 ID:9NxOPjiD0
( ;∀;)イイハナシダナー

811: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 00:57:26 ID:QjLm2fAF0
終わったのか?

812: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:57:49 ID:POCf0Mmm0
こうして、俺の短くも長い、宿での住み込み仕事暮らしは終わった 
数えきれないほどの貴重な経験に、最高の出会い 
何に、どれだけ感謝すればいいのだろうか 

そして、俺は9月からの花屋での仕事にも耐えぬいたさ 
花屋といっても、店舗での営業だけじゃなく 
通販を扱ったり、イベントをやっているホールに花を持ち込んでいったりなど 
その業務は様々なんだ 

でも俺は元々花が好きだったし、新しい仕事も、好きになれたんだ

815: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 00:59:30 ID:POCf0Mmm0
結論から言うと、俺は今でも花屋で働いていて、仕事はめちゃくちゃ楽しい 
実家ぐらしもあってか、貯金もだいぶ貯まってきた 
すごく、今は充実してる 
だから平日とかはけっこう忙しいけどなww 

さて、ここからだ 
スレタイにもした、本題の夢の話 
シメに、どうか聞いてってくれ。

822: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:04:25 ID:POCf0Mmm0
俺は夏ごろ、カドワキさんと入籍することに決めた 
今は一緒に住んでないけどさ 
週2~3とかそれ以上のペースで会ってるんだ 

それで、2人で決めたんだよ 
結婚式で連弾でピアノを弾こうって 
どっちかが弾くとかじゃなく 
結婚式で2人で一つの曲を弾きたい 

それで、カドワキさんの演奏みたいに、散々お世話になったオカンと親父を感動させたいんだ 
これが、俺の夢なんだ

824: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:05:44 ID:czIE+yj60
>>822 
すげぇぇ!!曲はなんにするんですか??

828: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:07:38 ID:RcFsmir80
>>822 
素敵! 
でもちゃんと練習しろよ。 
知り合いが同じようなことやったが、片方が練習不足でgdgdに・・・

830: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:08:38 ID:QjLm2fAF0
>>828それもまた良い思い出になりそうなもんだけどなwwww

826: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:06:58 ID:POCf0Mmm0
だから、今はそのためにピアノ猛特訓中だ 
今まで全然弾いたこと無いから、大変で大変でw 

どうせやるなら、お遊戯会レベルとかじゃなく、 
ちゃんとガチで弾いて、今までお世話になった人たちを感動させたいんだ 
もちろん、親父さんと女将さんだって呼ぶぜ 

そんで、晴れ舞台でカドワキさんと俺の2人でスポットライトを浴びる 
これが俺の、クズだった俺が見ている夢なんだ

827: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:07:35 ID:QjLm2fAF0
>>1やるじゃん

829: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:07:44 ID:9NxOPjiD0
いいね 
それでそれで?

831: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:10:56 ID:POCf0Mmm0
実はもう一つの夢はもう叶えたんだ 

カドワキさんの成人式に花を持って行ってプレゼントっていうやつ… 
当日本当に驚いてたけど、晴れ着の姿が見れて良かった 
俺が選んでプレゼントした花、凄く気に入ってくれた 

これからこうやって、人生の節目一つ一つを、共にしていけたらいいな 

本当に、何があるか分からない 
昨日まで、家に引きこもってた俺が、あの日電車に乗って 
目まぐるしく人生が走りだしていった 

人生なんて、いつ走り出すか分からない 
本当に、これからも行動し続けていくよ

832: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:11:52 ID:0T5ezjSjO
全俺が泣いた

833: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:11:55 ID:POCf0Mmm0
これで、俺の話は終わりです 
みんな、二週間以上見てくれて、本当に感謝です。 

またどこかで会えたらいいな… 

そして、最後に1つだけ言わせてください

834: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:12:15 ID:GptRiHPu0
>>833 
もしかして

835: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:12:54 ID:QjLm2fAF0
いや、それはないだろ

836: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:13:47 ID:jUr/x2sV0
くるぞー

837: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:13:48 ID:POCf0Mmm0
この話…釣りでした 

ごめんなさい!!!

838: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:13:54 ID:9NxOPjiD0
ゲーセン

839: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:05 ID:JjlBQ93I0
ズコー

840: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:07 ID:Zim6F2VA0
おい 










おい

841: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:23 ID:QjLm2fAF0
よく考えたな…

842: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:43 ID:Zim6F2VA0
もういいから小説でも書いて出版しろ

843: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:44 ID:ktGBPIIc0
俺のカドワキさんが…

844: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:51 ID:mr+/Q4wt0
すまん。知ってた

845: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:14:53 ID:T0Z02kXT0
よくやりきったな・・・

846: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:00 ID:ZQyVmCcCO
ずこー

847: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:20 ID:Q9k/gF0J0
才能あるわ 
作家志望?

848: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:24 ID:hvf7/TWG0
    _, -¬ | |.| .|              \      
 __,,-''"´   |.し'' "~,,,,.  ,,へ,              ヽ 
「     _.,.  | ,| ̄ ̄ / ,/´ /             |     ふ 
|__,,-''"~ |  |.,!.__,,..--',/´  /   ___.       | 
    _.,_|   |    /   /  /   ノ( \.     |.     ざ 
__,,-''"´   .,;;   く.,   / ./  _ノ  ヽ、_. \.  | 
|   _,,-'' ^      ^"  /ノ((○)  (○)  \. |    け 
|,,-''"´      、、     |  ⌒ (__人__)  ノ( | | 
    |.       ヽヽ    \     |!!il|!|!l|   ⌒/`|    ん 
     |i       ヽヽ    >   ⌒⌒        | 
    .| !      ,     /             |.     な 
   .! .{    ノ|   /               | 
   i  ヽ--''"  |   {  .,             ./      !!! 
   ノ        `<__,//   亅          ̄ヽ 
            。 /    \          )へ、_ _ 
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         ./||  | /  |\.      \、      ヽ 
       ./  ||  | >   |  \      \       ヽ 
____/   ||  | \   ヽ  ヽ、       `丶、..,,,,_  ヽ 
     /|.    ||  | ̄´   冫    ヽ、         `ヽ i 
     / !     ||  |   /       ` ー .,,,       ,) 、 
    ./  |.    ||  |  /              ̄ゝ_、ノ  ヽ 
__/   !     .||  |ー┴---.,,,,,___ /ヽ、         ヽ 
   |         ||  |            ` ̄ ̄ `ー―---- .,,,,,__ 
   .i          ||  |

849: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:24 ID:QjLm2fAF0
どこまで本当だよ

850: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:27 ID:WNjDLg1b0
おい、まぁ予想どおりだったが

851: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:29 ID:0T5ezjSjO
こんな言わなくていい釣り宣初めてwww

852: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:15:40 ID:jUr/x2sV0
釣りっぽい釣りだったけど楽しかったぞーー!!!!

853: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:16:16 ID:WNjDLg1b0
おもしろかったぞー

854: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:16:24 ID:GptRiHPu0
釣りでもすごく面白かった

859: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:17:46 ID:RcFsmir80
あらら。 
釣り宣言しちゃったの? 
だったら言うけど、カドワキさんのところに長居した時、旅館の人から携帯にコールがなかったのは不自然じゃないかと。

868: ◆GZ9LcuBAFk 2013/04/15 01:20:44 ID:POCf0Mmm0
>>859 
確かに…携帯をマナーにしていて見落とした的な解釈でw 
うーん…まだまだでしたね

869: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:21:28 ID:QjLm2fAF0
>>868 
スペックのほうは

860: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:17:52 ID:0T5ezjSjO
おいニート共明日には電車乗って実話化しろ

861: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:18:04 ID:WJPO0HwW0
やっと完結だな! 
俺のパンツもようやく旅から帰ってきたわ!

866: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:19:47 ID:0T5ezjSjO
>>861 
焼いて食べた俺はどうしろと

862: 【Dliveetv1347375601300903】 本日の利用料 2,747円 2013/04/15 01:18:34 ID:3XXqlbGk0
釣りでもイイから完結してよかった。 

これで保守するスレが今日で二つ減った。

863: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:18:40 ID:7KAo7rHn0
てめー! 
ゲーセンのこいつだろ! 
https://twitter.com/Tomizawa_2ch 
書きためてたのか?!

867: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:20:26 ID:Zim6F2VA0
>>863 
あれ創作やったんかズコー

870: ◆WiJOfOqXmc 2013/04/15 01:22:08 ID:POCf0Mmm0
>>863 
その通りです 酉も変えます 
やっぱり文体からバレちゃうんですかね…すいません 
書きためはしてなかったので、後半、特に最後の詰め込み具合半端ないですね…

871: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:22:50 ID:JuwxVoXg0
>>870 
んでも俺は結構楽しめたぜ 
ありがとな

864: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:18:40 ID:JjlBQ93I0
よかったニートなんていなかったんだ

865: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:19:46 ID:QjLm2fAF0
>>864 
え、そこは…

876: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:26:43 ID:0T5ezjSjO
>>864 
え?ニートならそこに…

872: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:23:06 ID:JjlBQ93I0
よしコレで寝れる楽しめたよ乙

873: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:24:08 ID:9NxOPjiD0
ゲーセンさんの作品は雰囲気がどれも似てる 
登場人物の人数とかも大体いつもメイン3人くらいで進む 

個人的には今回のが一番好きです

874: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:24:51 ID:Zim6F2VA0
( ;∀;)イイハナシダッタナー

875: ◆WiJOfOqXmc 2013/04/15 01:26:02 ID:POCf0Mmm0
今日中に書ききろうという精神が働いて 
後日談的なものが全然書けなかったのがちょっとなぁと 

最後展開が早すぎましたね 
それ以外でも釣りだとバレバレな所はあったかと思いますが 
面白かったって言ってくれた人、ありがとう

877: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:26:44 ID:U+zREyME0
ゲーセンの人にリアルタイムで立ち会えたからそれで満足だぜ! 次は書籍でも出しちゃえよw

878: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:26:56 ID:s9iVWrhP0
いやー…釣りでムカついたの初めてだわ

879: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:27:52 ID:0T5ezjSjO
面白かったよー 
今日終わって良かった 
次回作も期待してるよー

885: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:32:31 ID:uj/RCONOO
なーんだ、でも感動した 
エブリスタとかに登録しなよ 
出版→ドラマ化いける

886: ◆WiJOfOqXmc 2013/04/15 01:33:34 ID:POCf0Mmm0
ああそっか、自分はゲーセンの作者でもあります 
ゲーセンで出会った不思議な子の話も、自分が書いた釣りでした 
ごめんなさい 

普段ツイッターで意見や批判も聞きます 
https://twitter.com/Tomizawa_2ch 

みんなありがとう またいつか

887: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:34:54 ID:LhkQy8Xh0
以前も同じ話でスレたてたよね? 
何でまた今書こうと思ったの?

890: ◆WiJOfOqXmc 2013/04/15 01:36:34 ID:POCf0Mmm0
>>887 
何となく…ですかね 

あと、新生活始まる人多いから、それに合わせて… 
と思ってたんですけど、すっかり時期はずれになっちゃいましたw

888: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:36:06 ID:9NxOPjiD0
フォローしたよ~

895: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:43:41 ID:NTq0qsAgO
楽しかったです! 俺さんを取り巻く登場人物がやりすぎなくらい俺さんに都合よく振る舞ってるからフィクションなのはすぐにわかりましたけどww 女には感動薄な話でも男には相当ウケると思う これからも頑張って

896: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 01:47:54 ID:mr+/Q4wt0
フォローした 
次も期待してるよ

900: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 08:14:38 ID:nkKITYJl0
面白かった

901: 名も無き被検体774号+ 2013/04/15 11:19:02 ID:bhrVQSopO
カドワキさんが釣り丸出しだったけど、おもしろかったよ 
>>1の文章好きだ またよろしく

932: 名も無き被検体774号+ 2013/04/22 01:45:54 ID:94GQnfb30
良かった 
良かったよ

934: 名も無き被検体774号+ 2013/04/22 10:28:35 ID:JC5ZujFb0
1のTwitter見たよ 
小説コンテスト応募するんだな、いい結果出るといいな

935: 名も無き被検体774号+ 2013/04/22 11:34:09 ID:Gxk/5/TH0
就活がんばろうっと


【超感動長編】クズな俺でも夢を持った
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引用元: クズな俺でも夢を持った