442: 癒されたい名無しさん 2007/09/25 04:40:06 ID:c1ZNrNNQ
その子と出会ったのは趣味の音楽サークルだった。
メンバーと顔合わせの日、歓迎会の席で隣になったのが彼女だった。
一目ぼれとか信じてなかったけど、彼女に対してはきっとそんな感じだったと思う。
音楽も、それ以外も、お互い趣味が合って、すぐに仲良くなった。
マメじゃない俺が、メールも恥ずかしい事にかいがいしく送っていたし、出掛ける誘いも結構した。
彼女はバイトが忙しかったみたいだけど、それでも時間作って会ってくれた。
一緒に居る時間がすげー楽しくて、あっという間だった。
そんな風に感じられたのは久しぶりだったし、日に日に気持ちがでかくなって、ある日ついに告白してしまった。
彼女はとても驚いたような顔をしてたけど、照れながら「ありがとう」と言ってくれた。
でも彼女には辛い過去があって、それがトラウマでなかなか恋愛に踏み出せないんだと打ち明けられた。
それでも俺の事は気になってくれてるみたいで、だからゆっくり進んでいきたいと言った。
それでもいいか、って。
もちろん俺は待つと言った。
それからも変わらず彼女とはメールしたり電話したり会ったりしてた。
でもそのうちに彼女からのメールの返事が極端に遅くなった。
もしかして俺嫌われた?とか思って、そんな感じの事をやんわりとメールで送ってみた。
返事は一週間後だった。
嫌ってないけど、会うのとかメールとか少し控えよう、と。
どういう事かと聞き返せば、恋愛とか考えるの面倒になったから、と。
何だよソレ?
ショックだった。
それから彼女からのメールは途絶えた。
もちろんサークルにも出て来なかった。
そんな彼女からの連絡をひたすら待ちながら三ヵ月が経っていた。
メンバーと顔合わせの日、歓迎会の席で隣になったのが彼女だった。
一目ぼれとか信じてなかったけど、彼女に対してはきっとそんな感じだったと思う。
音楽も、それ以外も、お互い趣味が合って、すぐに仲良くなった。
マメじゃない俺が、メールも恥ずかしい事にかいがいしく送っていたし、出掛ける誘いも結構した。
彼女はバイトが忙しかったみたいだけど、それでも時間作って会ってくれた。
一緒に居る時間がすげー楽しくて、あっという間だった。
そんな風に感じられたのは久しぶりだったし、日に日に気持ちがでかくなって、ある日ついに告白してしまった。
彼女はとても驚いたような顔をしてたけど、照れながら「ありがとう」と言ってくれた。
でも彼女には辛い過去があって、それがトラウマでなかなか恋愛に踏み出せないんだと打ち明けられた。
それでも俺の事は気になってくれてるみたいで、だからゆっくり進んでいきたいと言った。
それでもいいか、って。
もちろん俺は待つと言った。
それからも変わらず彼女とはメールしたり電話したり会ったりしてた。
でもそのうちに彼女からのメールの返事が極端に遅くなった。
もしかして俺嫌われた?とか思って、そんな感じの事をやんわりとメールで送ってみた。
返事は一週間後だった。
嫌ってないけど、会うのとかメールとか少し控えよう、と。
どういう事かと聞き返せば、恋愛とか考えるの面倒になったから、と。
何だよソレ?
ショックだった。
それから彼女からのメールは途絶えた。
もちろんサークルにも出て来なかった。
そんな彼女からの連絡をひたすら待ちながら三ヵ月が経っていた。
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443: 癒されたい名無しさん 2007/09/25 04:49:40 ID:c1ZNrNNQ
こんな終わり方すんのかって、流石にちょっとイラついてた頃だった。
俺と彼女が親しくしているのを知っていたサークルのリーダーから呼び出しをくらった。
話は彼女の事だった。
実は彼女はリーダーの親戚にあたるらしく、彼女の事もよく知っているようだった。
そして彼女は、四ヵ月くらい前から入院している事を聞かされた。
俺は馬鹿だし詳しい知識は無いからよく解らないけど、肺に腫瘍が出来ているらしい。
手術もしたけど術後の回復が芳しくないようで、最初は意識もしっかりしていたけど、今はもう集中治療室に移され、ハッキリ言っていつ亡くなってもおかしくないくらい危ない状態らしかった。
俺にあんなメールを送ったのは、多分自分はこの先長くない。
だから俺が彼女を嫌ってスッパリ忘れて早く次にいけるようにとの配慮だったそうだ。
メールの返事に時間がかかっていたのも、そんな事言いそうにない彼女が何故急にあんな事言い出したのかも、全部納得した。
暫く言葉が出てこなかった。
彼女の事、何も知らずに自分勝手だと呆れ、あんなにイラついてた日々は何だったんだ。
自分勝手なのは寧ろ俺じゃないか。
すぐに彼女の見舞いに行かせてほしいと頼んだけど、今は家族以外は面会出来ないと言われてしまった。
俺が彼女に出来る事は、もう既に残されていなかった。
俺と彼女が親しくしているのを知っていたサークルのリーダーから呼び出しをくらった。
話は彼女の事だった。
実は彼女はリーダーの親戚にあたるらしく、彼女の事もよく知っているようだった。
そして彼女は、四ヵ月くらい前から入院している事を聞かされた。
俺は馬鹿だし詳しい知識は無いからよく解らないけど、肺に腫瘍が出来ているらしい。
手術もしたけど術後の回復が芳しくないようで、最初は意識もしっかりしていたけど、今はもう集中治療室に移され、ハッキリ言っていつ亡くなってもおかしくないくらい危ない状態らしかった。
俺にあんなメールを送ったのは、多分自分はこの先長くない。
だから俺が彼女を嫌ってスッパリ忘れて早く次にいけるようにとの配慮だったそうだ。
メールの返事に時間がかかっていたのも、そんな事言いそうにない彼女が何故急にあんな事言い出したのかも、全部納得した。
暫く言葉が出てこなかった。
彼女の事、何も知らずに自分勝手だと呆れ、あんなにイラついてた日々は何だったんだ。
自分勝手なのは寧ろ俺じゃないか。
すぐに彼女の見舞いに行かせてほしいと頼んだけど、今は家族以外は面会出来ないと言われてしまった。
俺が彼女に出来る事は、もう既に残されていなかった。
444: 癒されたい名無しさん 2007/09/25 05:07:20 ID:c1ZNrNNQ
それでも、彼女の家族からの様子をリーダーから毎日のように聞いた。
神様なんて信じた事もなかったのに、良くなって欲しいと、毎日祈った。
それぐらいしか、本当に出来る事なんてなかった。
次の月、彼女は亡くなった。
葬式が終わってから彼女のご両親と話が出来た。
俺が名前を名乗ると、「娘からよく聞いてました」と言ってくれた。
そして生前、多分まだ俺のメールに返事を送れていた頃だろう。
彼女が言った一言を話してくれた。
「○○君(俺の名前)の事、好きって言いたかった」
俺の一方通行じゃなかった。
好きになってくれてたんだ。
その言葉は、嬉しかったけど、悲しかった。
もう会えない彼女を、俺はきっと忘れない。
愚かだった自分も、忘れない。
神様なんて信じた事もなかったのに、良くなって欲しいと、毎日祈った。
それぐらいしか、本当に出来る事なんてなかった。
次の月、彼女は亡くなった。
葬式が終わってから彼女のご両親と話が出来た。
俺が名前を名乗ると、「娘からよく聞いてました」と言ってくれた。
そして生前、多分まだ俺のメールに返事を送れていた頃だろう。
彼女が言った一言を話してくれた。
「○○君(俺の名前)の事、好きって言いたかった」
俺の一方通行じゃなかった。
好きになってくれてたんだ。
その言葉は、嬉しかったけど、悲しかった。
もう会えない彼女を、俺はきっと忘れない。
愚かだった自分も、忘れない。
引用元: 【泣ける話】
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